【おさらい】年々難化の私大入試

受験生活アドバイス

今に始まったことではないですが、今回は『私大入試の難化』についてです。そのままの通り「近年、私大に合格することが難しくなっている」という話なのですが、なぜそうなっているのかをお話ししていきます。そもそも私大入試の難化について知らなかった!という方に読んでほしいですね!

 

そもそもの発端は?

 

事の始まりは政府が打ち出す「地方創生」政策の一環だということです。
優秀な若者(学生)が地方から主要都市に流出しないように、「都会の大学は学生を集めすぎだから定員を抑えなさい!そうしないと助成金をカットするよ!」と各私大に言い放ちました。

私立大学は私学助成金という金銭的サポートを国から受けているので、それが減らされたら大変です。そのため、政府の方針に従って定員(合格者数)をここ数年絞ってきたというわけです。

 

今の状況は?

 

2015年までは、総定員8,000人以上の大学においての定員充足率(=定員に対しての入学者数)が1.2倍までなら私学助成金が問題なくもらえました。つまり定員10,000名に対して12,000名までの入学ならセーフです。その基準がどんどん厳しくなり、今では1.1倍を超えるとアウト!とされています。

上で書いたように、私学助成金をカットされることは私立大学にとって死活問題です。

これまでの私大は、多めに合格者を出してきました。たとえ他の大学に行かれたとしても一定の学生数を確保するためです。しかし、今の状況でそのようにしてしまうと、万が一多めに出した合格者のほとんどが入学手続きをしてしまった場合、既定の1.1倍を超えてしまう危険性があります。

そのため、合格を出す人数自体を減らす方向にしています。

早稲田大学の一般入試・センター利用入試で見ると、2015年度入試の全学部合計の合格者数は17,370名でしたが、2018年度入試では13,967名でした。約3,400名も合格者が減っています。今までなら合格していた学力を持つ受験生が、定員の関係で落とされているのが実情です。

 

つまり私大受験は難しい

 

人気の高い関東や関西の私大が軒並み合格者を絞っています。そのため、難関私大を受験できるレベルの子たちの中からランクを下げて中堅私大を受験する子があらわれます。それに押し出されるように中堅私大レベルの子がさらにランクを下げ、中堅下位を受験できるような子が地方の私大に流れたり・・・。

そんなこんなで私大受験は受験科目が少ないから簡単かと思いきや、受ける私大によっては地方国公立大の方が簡単になることもあり得ます。

仙台だと東北学院大の難化が懸念されます。元々人気のある大学だったところに、関東難関私大を受験できるようなレベルのナンバースクールの生徒たちが安全策を取って東北学院大に流れる可能性があるからです。

また、大学生の就活事情が「売り手市場」(=企業よりも学生側が有利な状況)なため、文系私大の人気も高まっています。

 

「受験科目が少ないから私立大学を受験しよう!」という安易な考えではなく、自分の学びたいことや受験状況をしっかりとリサーチをした上で決めるようにしましょう。

 

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